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アメリカ・ロサンゼルス幼稚園情報 [すいか幼稚園]

アメリカ・ロサンゼルス幼稚園情報 [すいか幼稚園]

リープス & バウンス

<リープス・アンド・バウンド>


自閉症と診断された、

3歳までの子どもが通う施設に見学に行きました。



見学した日はだいたい20人

くらいの子どもが登園していました。



朝の会終了後、

グループに分かれてトレーニングを受けます。



1グループ5~6人の子どもに対し、

大人2,3人。



セラピーの職員とボランティアの

人がたくさんいました。



グループ毎に、OT・スピーチ・ソーシャル


スキルなどのプログラムをまわり、


間におやつの時間をはさむといった感じです。





見学の中で、先生方が常に歌を

歌って子どもたちに活動を


伝えていたことが印象的でした。




歌うことによって、


毎日の日課(決まってする活動)


と言葉を教えています。




また、すべての歌に身振り手振りをつけることで、




話せない子どもも参加できるとのことでした。





歌によって手を上下に動かして反応する子や、


座ったり移動したりの活動を


する子どもの姿が見られました。




言葉のみで伝えるよりも耳に入りやすく、


優しい雰囲気で、


より活動に入りやすいのだと思いました。


触感を養うことも活動の中



で配慮されていました。




触れることを嫌がる子が多いため、


なるべく遊びの中でさまざまな


感触を味わえるよう工夫しているとのことでした。





例えば、恐竜の人形にせっけんのムースをかけたり、


子どもが好きなお菓子を細かく


砕いて製作に使ったりしていました。




一見、お菓子を使っていいのかな?


と正直思いました。


しかし、そのもの自体に触れなければ、


遊ぶことも食べることもできません。




常識的にどうではなく、


子どもが今必要としていること


(経験)を活動にしていることを知りました。




プログラム終了後は、


みんなで集まり帰りの会をします。


歌カードを子どもが選び、


みんなで歌いました。


全体の活動を通して、子どもが参加し、


自分で選ぶことが多くありました。


「Mine(自分の)」、

「More(もっと)」、

「Done(おしまい)」


といった簡単な言葉をサインで

示すこともプログラムの特徴であったと思います。





最後に、プログラムによって


どのように子どもが変わるかという質問をしました。


もちろん子どもによって、


変化はさまざまとのことでした。


言葉の習得や体の動かし方、


日々の日課、


社会性を少しずつ身につける子もいます。


子どもそれぞれのゴールが違い、


プログラムを通して子どもが

学ぼうとしていることを親に話しているとのことでした。




日本人のお母さんと話す機会がありました。


ここに通い始めてまだ3日で、


子どもが慣れるまで一緒に


プログラムを受けているとのことでした。



会ってすぐに、

「この子、自閉症なんです。こだわりがあって・・・」


とお母さんから話がありました。


お母さん自身、


子どもが自閉症であることを、


そのまま受け入れている


ように感じました。また他の親御さんたちも、


迎えに来たときに子ども


をぎゅっと抱きしめたり、


笑顔で子を受け入れたりしていました。


自閉症の認知(理解)が広がっていることで、



ありのままの子どもの姿を受け入れ、


愛情を示すことが出来る親


が多いのではないかと思いました。






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